院内感染を防止するための衛生管理は、歯科医院のマナーだと考えています。当院では、月1回のミーティングでスタッフの滅菌に対する意識を高めています。
歯科治療の際に、患者さまの唾液や血液が周囲の機器に付着することがあります。唾液や血液はさまざまな病原菌を媒介するものでもあります。その処理が行き届かなければ、院内感染を引き起こしてしまうこともあり得ます。
医院内の衛生管理は、歯科医療に従事する者として最も気を付けるべきポイントです。機器の滅菌・消毒は、歯科医院として絶対に行わなければいけならない基本的なマナーと言ってもよいでしょう。
滅菌のための意識
当院では、治療に使われる機器の滅菌・消毒に、オートクレーブなどの滅菌機を導入しています。しかし、これだけでは感染対策として十分とは言えません。どんなに優れた滅菌機であっても、使う側が機能や取り扱いを熟知していなければ、せっかく行った滅菌が無駄になってしまうこともあります。
確実な滅菌作業を行うためには、スタッフ全員が滅菌・消毒に対する高い意識をもって臨まなければなりません。そのため、月1回は全スタッフが集合して、院内感染防止のためのミーティングを行っています。
殺菌レベルが一目でわかる工夫
院内感染を防止するため、滅菌機器の取り扱い以外にもさまざまな対策を行っています。そのひとつがタオルの色分けです。手を拭くためのタオルは青、滅菌器具を扱うためのタオルは黄、滅菌器で完全清潔にしたタオルは緑というように、一目見て何の目的に使うタオルなのかがわかるようにしました。
そのほかにも、滅菌対策に見直すべき点はないのかなどを毎月の院内ミーティングで話し合い、全員が滅菌への意識を共有しています。当院では、今後も滅菌への取り組みをさらに精度の高いものにするべく努力して参ります。